この旅で11カ国を旅してきたのだが、

まずシリアに入って目に付いたのが、そのゴミの多さ。

同地域のトルコやイランに比べて、格段に汚い。

バスで走っていても、幹線道路沿いにはゴミの山が景観を害しているし、街はゴミによってその魅力を半減させてしまっている。

シリア人の多くは、ポイ捨てをすることに対して一切の罪悪感がないようで、街並みには吸殻などのゴミが無数に落ちている。

街を歩いていると、ゴミが放つ悪臭に思わず嫌気がさしてしまうことも少なくない。


大地は、パートナーのマサ君とタクヤ君とともに環境教育の活動に従事しており、その一環として、ダマスカス市内の公園でゴミ拾いが開催された。現地の子供を中心ターゲットに、ゴミ拾いだけでなく、紙芝居などを通じて「ゴミを減らすことの大切さを伝える」ことが目的だった。


↑  段取りを説明する大地


事前の入念な告知活動の結果、当日は180人ほど集まり、大規模なゴミ拾いが行われた。

参加者は主に、公園にいた人たち、政府の清掃局職員、ダマスカス大学の学生、JICAの職員、他の協力隊員参加者であった。

参加者は、特に子供たちは、精力的に、かつ楽しくゴミを拾っていた。

中でも、印象的だったのが、公園にいた物乞いの子供が、他の子供たちを見習って、ゴミ拾いをはじめたことだった。「誰かがやりだせば、他もやりだす」そういった希望を3人に持たせてくれる力強い光景だった。


このゴミ拾いを再現性、持続性のあるものにするのが彼らの目的の一つであり、そのためにあらゆる工夫がなされた。

例えば、

ゴミ拾いに参加した者にはスタンプカードを配布し、参加回数が増えるにしたがって、商品がもらえる仕組みを導入した。

その他にも、「ポイ捨てはいけない」ことを学習させるために、ゴミ拾い後に参加者に飴を配り、それを捨てる行為まで見届けたことがあげられる。その際に、迂闊にポイ捨てをした人に、参加者からの非難が集中したことが、このイベントの効果を象徴していた。


活動を見学させていただいて思ったのが、

その活動が実に地味で、根気と情熱が必要だということ。

ゴミをポイ捨てしてはいけないこと、ゴミを減らすことの重要性。

こういった、日本では当たり前の常識を、それに関しておそらくほとんど興味がない人たちに普及させることの難しさを痛感した。

それでもなお、この問題を「環境教育」という切り口で地道に、

そして強かにタックルする同期の姿は、力強かった。


 明日にはシリアを出発し、ヨルダンへ行く。

結局シリアには2週間近く滞在したことになる。

普通のバックパック旅行では体験できないことが体験できたし、

引退してから初めてといっていいほど、同期の大地と、

ラクロス以外のことについていろいろ話し合えた。

いろいろ刺激にもなった。


そして、なんといっても大地と再びラクロスができた。

大地の村の学校で、試合が開催された。


怪我をしないように準備運動


フェイスオフで試合開始。


攻める俺、押される大地。


シュート。


決まる。



勝利。

試合後の反省会。


球拾い。


ファンとの記念撮影。


シリアで初めてラクロスの試合が開催されました・・・

くだらなくてすみません・・・


ちなみに、誤解を招かないように補足すると、

ラクロスは10人対10人で行われ、選手は防具をつけます。


って、なんのブログだ、これ!?


くだらない話はやめて、、、

また明日から、一人旅が始まる。

シリアでは、大地に頼りっぱなしだったので、またここから引き締めていきます。


ヨルダンでは死海とぺトラ遺跡、エジプトではシナイ山とピラミッドが

俺を待っている。