テヘランで、アリーと再会!!

アリーについては、下の記事を読んでください ↓

テヘラン大学寮は、4人部屋で割と広くて、きれいだった。

少なくとも、自分が大学の寮よりははるかにきれいだった。


夜遅くに着いたのだが、アリーと彼のルームメイトたちは大歓迎してくれた。

みんなは、政治学やアラビア語を専攻している。

ご飯やお茶や果物を出してくれて、いろいろ話をした。


彼らは、好奇心旺盛で、かつイランが外国からどう思われているか

興味あるらしく、いろいろ聞かれた。

「イランのイメージは?」

「実際イランを旅をしてどう思った?」

「イランに対する日本人の一般的なイメージは?」

イランに対する日本人の一般的なイメージに関しては、

「危険な国」と答えざるを得なかった。その理由は、

やはりみんながメディアが作り上げたイメージに左右されているからだと答えた。

すごく残念そうにしていた。

そこから宗教の話へ。

「イスラム教についてどう思うか?」

「なぜ神を信じない?」

「イランの政治は、政教分離ではない。それについてどう思う?」

イスラム教は、女性の扱いがあまりにも不平等だと

答えた。彼らも納得していた。

政教分離については、95%以上がシーア派で宗教的多様性が

みられないこの国では、簡単なことはいえないけど、

俺は政教分離に賛成だと答えた。

コーランでは、「男女は平等だ」と、明記されていているが、

外国人の目から見ると、明らかに女は不平等に扱われてる。

一夫多妻制もその一例だ。その宗教的思想が、法にも適用されてしまっていると

思うから。

「なぜ神を信じない?」 

この答えに、日本人は困るのでは。

俺は、いつもこう答える。

「religion」と、 「faith」 は必ずしも一致しない。

俺には、「religion」はない。だから「religion」が作る神は信じない。

でも、「faith」はある、と。

アラーが唯一の神だと信じているイスラム教徒には、なかなか

受けいれられない答えだが、彼らはやはり修士生ということで、

その考えを理解してくれた。

彼らは修士生ということもあって、

より客観的にイランの政治や外交を見ているという

印象を受けた。

政教分離の考えにも賛成だったし、

保守的な首脳陣に不満を抱いていた。

話は、雑談へ。

「好きなサッカー選手は?」

  

 三浦カズだと答えた。なんと、全員がカズを知ってました。

 さすが、キングカズ。

「日本でもっとも有名なイラン人は?」

 政治家のホメイニか、サッカーイラン代表のダエ かな? と答えた。

 

 ねぇ、ミスターマッスル って、イラン人だったけ??

 彼に似た人がたくさんいるんだよね 笑

「おしんは、見ていたか?」

 

 そう、なぜかイランでは昔 「おしん」 が大ヒット。

 みんなから「おしん」は、見てたか? と聞かれる。

 「見てない」と答えるたびに、 なぜか乗り遅れている思いになる・・・

「日本の音楽はどんなものか?」

 MMP3を取りだして、何曲か聴いてもらった。

 

↓  AI の 「Story」  に、めろめろ。 

    右がアリー               


いろんなテーマを話して、話して、、、、

気がついたら、朝の3時 笑

翌朝は、朝8時からの講義に一緒に出席・・・ ><

「イランの外交史」について、ペルシア語で2時間みっちり

講義を受けてきました。 笑

講義後、教授の研究室を訪問し、

「イランの核開発問題」や「対シオニズム発言」など

いろいろと質問をさせてもらった。

賛成はできなかったが、考えは理解できた。

最後は、教授と硬い握手でお別れ。

写真は、さまざまな問題につながるんで、

搭載しないでくれと。。。。

これもまたイランを感じさせてくれる。

その日の夕方、いつかの再会を誓い、

アリーと別れた。駅まで見送ってくれた。

一生の思い出になった。

駅で、とんだことに気づいた。

金を両替するのをすっかり忘れていた。

イランは、アメリカの経済制裁のせいで、

トラベラーズチェックが使えない。

そして、外国のキャッシュカードをATMで使えない。

ドル現金を銀行で両替するしかない。

そして、その銀行は閉まっている。

列車のチケットが買えない。

しまった・・・やってしもうた。

駅の窓口で 「ドル払いさせてくれ」 とごねていたら、

一人の紳士が登場。

「俺について来い。」 

という。

何をしてくれるのかな と思いきや、

彼は近くのATMへ行き、

$20分のリアルをおろしてくれ、

銀行と同じレートで両替してくれた。

彼はきっとその後、わざわざ銀行に行って両替えするのだろう。

なんて親切なんだろう?

頭を深く下げ(日本式)で、お礼を言った。

列車に乗ると、、、、

同じブースに マリオ と ルイージ が座っていた。



まじで似てない??

彼らもこれまた親切で、

飯を食わせてくれるは、お茶をたのんでくれるは、お菓子はくれるは、、、、

片言の英語だけで、すっかり仲良くなった。

朝タブリーズについてからは、家へ招待してくれ、朝食をご馳走になり、

さらにはトルコ行きの夜行バスのチケットを手配してくれた上に、

その時間まで荷物をおかせてもらことに。

ここには書ききれないくらい、いろんな人に親切にしてもらった。

こんなにいろんな人に親切にされたことは、生まれて初めてです。

胸が溢れそうな気持ちでいっぱいです。

イランでは、一度もいやな思いをしなかった。

少なくとも、このブログを読んでくれている人に伝えたいです。

イランは、とてもいい国です。

人は本当に紳士的で、親切で、温かい。

深い人情を感じる。

治安も安定しているし、きわめて安全な国です。

もし、あなたの周りにイラン人がいたら、親切してあげてくださいね。

自分は、すっかりこの国の虜になってしまった。

今夜の夜行バスで、いよいよトルコへ。

この旅、9カ国目だ。